mayunanoblog2の日記

良牙クン&あかねちゃんのイラストは、シブの師匠からのプレゼントです💓💞

とにかくクーーーーーール(涼)を求めて!!

お題「わたしの仕事場」

私の職場は暑い。

 冬場は寒かったので夏は涼しいかと思ったら、トンデモないっ。

 某有名ショッピングセンター内のテナントなのだから、空調ぐらい管理されているものだと信じて疑わなかったのに、地獄のような環境でした。今がまさにその地獄。

 少し動くだけで滝のような汗。マジで仕事にならないレベル。暇そうな年配の方々が店内に設置された椅子やベンチで長居している様子を見るにつけ、(そんなに居心地が良い館内だろうか❔)と謎でしたが、意を決して事務所に問い合わせたら、館内が暑いというクレームは尽きないのだとか。しかも従業員だけではなく、お客様からも!

 だったらさっさと温度を下げろや……。

 けれどなんやかんや言い訳がましく、館内の空調やエアコンには問題がないと言いたげ。でも今、内外からのクレームが多いっててめぇで認めましたよね? 暑さで判断力鈍りました?(笑)

 仕方ないから、当面の間、自分達が倒れないためにも扇風機やサーキュレーターを経費で追加購入し、そしてみんなで試したのがコレ✨

これは爽快!

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 私は無香料よりピンクの香料有り派!

 これは本当に涼感がスゴいです。香りもひんやり爽やかで、汗をかいた深いな場所を吹けば、たちまちヒヤリ🍀……というより、ピリリ❄️に近い冷たさが続きます。でも香りが苦手な人は、無香料の方がいいかもです。

 私よりも暑がりな同僚が購入してみたのは、コレ✨

大判ですw

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 これは大判タイプなので、不快指数MAXで常に30℃の温度下での作業を強いられている我々には外せないタイプかもしれない……。

 見かけは可愛いものを販売している雑貨店で働いているのですが、現実は毎日朦朧としながら接客中w レジ打つ時は、マスクの下は無表情そのものです。この夏は、既に営業スマイル喪失ですわ💧

 ましてや屋外で働いている方々の苦悩を思うと……😢

 ちなみに滝汗で勤務していても、運動を」しているわけではないので、どうもスポーツ飲料系には抵抗があったんですよね。でもミネラルウォーターではつまらない。最近私は甘くないのノンカロリーの炭酸水にハマッてます。ビール読むより健康的な気がして(o≧▽゜)o 職場は冷蔵庫はないのですが、これなら多少はぬるくなっても炭酸が喉を刺激してくれるので、お茶や水より私には重宝です✨

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 味が美味しくて植物繊維も摂取できてオススメがコレ✨ 味はまさにファイブミニ👍

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 ひんやりタオルやひんやりマスクなど、いろいろ試してみましたが、あくまでも個人的にはそれらはイマイチでしたね。タオルは普通に吸収性あるのが一番。マスクは3Dの立体的なものが一番しっくりくる。ダイヤモンドタイプのやつとか。

 それでは今回は、この辺で……。

 

らんま1/2二次小説〃ツキモノオトシ 3〃(良あ)

一部抜粋

   ~~¢¢~¢¢~¢¢~~

 時折通るその道に、少し以前にマンションが建った。さほど大きくはないマンションだったが、そこの敷地内には紫陽花が今を盛りに咲いている。区が運営している大きな公園に咲いている紫陽花は、あまり綺麗ではなかった。葉は虫食いだらけで葉脈しか残っていない状態で、色褪せてほつれた布切れのようになっていて、花の色も冴えなくて。季節の花のあんな有り様は、悲しくなってしまう。

 だがそこのマンションの植え込みは、管理者の手入れの行き届いていることがよくわかる咲きぶりだった。葉は大きく瑞々しい。花は真っ白や青紫、紫色のものが、鮮やかな表情で微風に揺れている。

 あかねは紫陽花が好きだった。

 微かに太陽の残り日が差す、雲の多い日に艶やかさを添える6月の花。小さな花が集まった半球体のそれは、大振りで美しい。はっきりしない天候が続くこの時期に、明るさ気分を引き出してくれる風物詩である。

 大切に育まれている花容を、もっと間近で見ようと歩を進める。雨がよく似合うこの花は、湿潤な空気に包まれて華麗にしっとりと色づいていた。

 道路から少し奥まったこの場所には広いスペースが設けられていて、住人や近隣の人間の憩いの場となっている作りだった。けれど辺りに人はいない。たまに道路の向こう側に渡ろうとする人間が、横着してこのスペースを突っ切っていくくらいのものだった。

 どれくらい花を眺めていただろう。

 あかねは花に夢中なふりをして、ずっと時間を潰している。この先を行けば、例の空き地だ。良牙が野宿しているであろうその場所に、なかなか足が向けられない。ここまでは勢いで来てしまったが、昨日の今日である。良牙に会って、なんと声を掛けていいのかわからなくなってしまい、いったん悩み始めると、もう一歩も進めなくなってしまっていた。

(良牙くんに会うのに、こんなに緊張するなんて……)

 微風は肌に涼しいのに、変に汗ばんでくる。梅雨はそういう季節である。

「どうしよう。やっぱり会いに行ったりしたら、嫌がられるかしら?」

 良牙は今、一人になりたいかもしれない。あかねはいつも一人で行動している良牙の姿を思い浮かべた。

「はぁ……っ」

 ここへ来て、幾度目の溜め息か。一人で紫陽花を見ている自分の様子を、周囲の人間が不審に思うかもしれない。

 思いきって空き地へ行くか、それともこのまま戻るか。

 あかねは植え込みの奥に咲く、一際白い紫陽花を見つめながら葛藤した。

「あ、あかねさん?」

 不意に名を呼ばれて、あかねは弾かれたように振り向く。驚きのあまり、持っていた鞄を取り落としてしまう。

 一瞬間、誰の声かわからない程心が乱れ、大きな瞳をさらに見開いて声の主を見つめた。

「やっぱりあかねさん。……こんな場所でなにをしてるんですか?」

 良牙も驚きの表情であかねを見つめてくる。それでも目の奥には仄かな光が瞬き、声音はやわらかい。

 見ると良牙は手にコンビニの袋を提げている。なにか必要なものを買い足しに行っていたようだ。

 あかねは驚きの波が引かず、うまく言葉が出てこない。それでもいつもの穏やかな良牙の表情に緊張が解け、どうにか薄い笑みを作ってみせることが出来た。

「……あの。大丈夫ですか?」

 良牙は入り口の段差を降り、自然な態度であかねに近づいてきた。そしてさきほどあかねの手から落ちた鞄を、さりげなく拾う。

「今日は……、学校はいいんですか?」

 制服姿のあかねを認め、そんなことを聞いてきた。

「うん。今日は午前中だけだったの」

 あかねは礼を述べつつ鞄を受け取った。最初の言葉が出てしまえば、咽頭の奥のつかえが取れたように呼吸が楽になる。

 あかねの返事を聞きながら、良牙は一瞬表情を険しくし、素早く視線を巡らせた。

「あいつは……」

「あたし一人よ」

 あかねは強調するように言い、また紫陽花の方を向いた。やはりまだ、良牙と面と向かうことが気まずいような、気恥ずかしいような感覚が残っている。

 乱馬の姿を探した時にみせたあの目付き。あれを嫉妬の感情だと気づかないあかねは、良牙が昨日のことでまだ気分を害していると解釈したのだ。

「あ、あかねさん、いつからここにいたんですか?」

「ちょっと紫陽花を見ていたの」

 わざわざ紫陽花を見るためだけにここに来たのも不自然な行動だ。良牙は怪しむだろうか?

「綺麗だったから。あたしね、とくにこの額紫陽花が好きなの」

 聞かれてもいないのに言葉を続けてしまい、口に出してから決まり悪くなった。

(どうしよう!? 突然こんな場所に現れてそんな話をするあたしのこと、呆れたかな?)

 けれどあかねの耳には、いつもと変わらない良牙の返答が滑り込んでくる。

「へぇ、額紫陽花ですか。俺はここを通った時、紫陽花なんて目に入りませんでした。ましてや種類なんて……。そういえば形が違う。〃額紫陽花〃っていうんですね」

 あかねのすぐ背後で、きちんと関心を持った反応を示してくれた良牙の声がした。

 いつもの良牙だ。あかねは救われる思いがした。

 あの状況の後なのに、こんな普通の態度で接してくれるとは思っていなかった。あかねは感動し、安堵し、やがて素直な気持ちになる。そしてそれは言葉となって口から出た。

「あの白いやつ、とくに綺麗ですね」

 あかねは青い色も好きだが、一番好きな色は白い種類だった。ただ、白の花は花弁が少しでも色褪せたり枯れたものが紛れていると目立つ。ここの紫陽花は、白さが目に染みるほど美しい。可憐なピンクや艶やかな赤紫色ではなく、楚々とした色合いに目を留めるところが、良牙らしい気がした。

 良牙は屈託ない。きっと態度に出さないようにしてくれているのだろう。内心はあかねがなんのためにここにいるのか、疑問に思っているに違いない。

「あなたに会いにきたの」

 あかねは良牙が気を惹かれた白い紫陽花を見つめながら、口を開く。

「ここで紫陽花を見ながら、気持ちを落ち着けていたの……。良牙くん、怒ってると思ってたから、なかなか空き地まで行く勇気が出せなくて」

 あかねは震えそうになる声を抑え、一気に言った。

「昨日はごめんなさい」

 昨夜は〃良牙を少しでも元気付けたい〃 と考えていたあかねだったが、ここへきて急にもっと肝心なことを思い出した。自分は昨日、おつかい帰りに良牙に余計なことを言った。思えばあの時から良牙の様子が変だった。知らなかったとはいえ、不用意にあかりの話題を出したことが原因なのは明白だ。

「ちょ……っ、ど、どうしてあかねさんが謝るんですか!?」

 良牙の困惑を感じ、あかねは唇を噛み締めながら振り向いた。

「お、俺、謝られるようなこと、されてな」

 あかねは言葉を選んでいるうちに、なにを言っていいのかわからなくなってくる。その黙ってしまった表情が頼りなげで切なさが滲み、良牙も次の言葉を飲み込んでしまう。

 ぬるい風が紫陽花の茎をそっとしならせ、二人の間を音もなく抜けていく。粗い煉瓦の敷かれた地面を見下ろし、俯いてしまった二人は、互いに次の言葉の接ぎ穂を探しながら、動かなくなる。

 やがて深く息を吸い込んだ良牙が、顔を上げた。

「あ、えっと……。あかねさん、少し時間、……良いですか?」

 まるでデートの誘いかのように緊張した面持ちで、良牙はせわしなく両手の指を付き合わせたり絡ませたりしながら切り出した。

続きはpixivで🍀  www.pixiv.net

 良牙くんとあかねちゃんの絡みシーンってあんまり無いんですよね。だから自分で二人のツーショット場面を、たくさん作っています✨ 過去作品をたまに自分で読み返して、その都度勝手に胸キュンしたりして。(侘しい……💦)  しゃーないですよね、王道は乱あなのだから、良あシーンなんてあるだけ奇跡。しかも乱馬に対するあてつけみたいな位置付けですもんね~。そんなわけだから、私は逆を行きます。

噛ませ犬的役割は、あくまで乱馬!w

 私は良牙くんとあかねちゃんが二人だけで語り合う、普通の場面が好きなんです。で、純情で不器用な良牙くんが、鈍いあかねちゃんに振り回され気味というシチュエーションが大好物でして♥️

 これからもマイペースで〃良牙くんの幸せ〃を捏造し続けますので、よろしくお願い致します。

「私は断然、良牙ファン!」「あかねちゃんの相手はやっぱり良牙くん♥️」な方々は、ぜひお暇潰しにどうぞ(o≧▽゜)o

 

 

 

らんま1/2  シリーズ〃幸福(しあわせ)の条件〃【ツキモノオトシ 1】二次小説

      謎の老婆 

           1

 恋の成就だけが、幸せではない。満足のあるところに、幸福がある。

   合理的でリアリストを自負する天道家の次女・なびきは、感情に振り回されたことがない。誰に対しても程よい距離感を取るドライな性格だ。けれど姉妹のことは、なびきなりに愛しているし、大切に思っている。幼い頃に母を亡くした彼女にとって、慈愛に満ちた菩薩のような姉のかすみは敬愛の人であり、多大に感謝と思慕の念を抱いていた。なびきにとっては唯一、頭の上がらない女性でもある。

 ひとつ違いの妹のことは、何かにつけ昔から気にかけていた。真面目で思いやりのある優等生タイプの妹。勝ち気で頑固だが、単純でお人好し。学校で一番人気の美少女であるのに、気がついたら男嫌いになっていて。

 姉のかすみともなびきとも違う、何事にものめり込む質で感情に振り回されることの多い妹のあかねのことを、なびきは誰よりも心配していた。ポーカーフェイスのなびきは、そういった思いをほとんど面に出すことはなかったが、オープンにしない分だけ、悩みは深かった。

 もっと要領よく、適当に手を抜いて立ち回ることも必要なのに。演技や駆け引きを覚えて、相手を出し抜くことも利用することも覚えてほしい。正直の上に馬鹿がつくほどの妹を見ていると、ハラハラし通しだった。

 また、勘の鋭いなびきは、昔からあかねの考えていることは大抵わかってしまう。彼女が誰にも秘密にしておきたかったであろう悩みも、なびきは意外な程簡単に見抜いてしまう。自分自身の利発さが嫌になるほどだった。 このようなひねくれ者と同じ血筋とは思えない。だがその危ういくらいのまっすぐな素直さが、なびきには眩しく、そして愛しかった。

 あかねの悩み、それは恋だった。しかも片恋。

 なんとかしてやれるものなら、してやりたかった。けれどあかねの初恋の相手は、ご近所の小乃接骨院の東風先生だった。彼には好きな女性がいて。よりによって彼女の恋敵はかすみ。さすがのなびきでも、これはどうすることも出来なかった。

 異性にモテモテなのに、どうして叶わない相手を好きになってしまうのか。

 なびきは腹の底で舌打ちする思いだった。

 あかねの恋心にまったく気づいていなかったかすみは、よく東風へのおつかいをあかねに頼んでいた。

『あかねちゃん。ちょっと東風先生のところに寄って、本を返してきてくれないかしら?』 『煮物を作りすぎちゃったの。東風先生に持っていってあげてほしいの』

 その度に、なびきは視界の端であかねを見た。

 慕っている東風のところへ顔を出す口実が出来るから、あかねは嬉しそうだった。だからなびきは、『お姉ちゃん、自分で行けばいいじゃない』と言えなくて。それに天道家の家政一切を取り仕切っているかすみが依頼する〃おつかい〃は、小乃接骨院に限ったことではない。だからその時だけ口を出すのも妙な具合だったし、お節介は性に合わない。

《どうしてお姉ちゃん、自分で行かないんだろ?》

 東風がかすみに好意を抱いていることは、患者の間でも近所でもけっこう有名であるし、鈍感なあかねでさえ気付いている。かすみは、東風のことをどう思っているのだろう? これだけはなびきにも、いまいちよくわからなかった。

 小乃接骨院から帰ってくると、時々とてもふさぎこんでいることがあった。家族に心配かけたくない妹が、いつも以上に明るく振る舞っている時は、なびきは彼女に近づかないと決めていた。   《もうやめときなさいよ、そんなめんどくさい恋は》

 つい言わなくてもいいことを、言ってしまいそうになるから。

《アンタなら、他にイイ人いっぱいいるでしょ?》

 焦らなくても、これからだっていくらでも良い出会いはあるわよ。守銭奴で計算高いって噂されているあたしよか、引く手あまたでしょーが。

 麻疹のような幼い恋から、早く卒業してほしい。自分たちのなかで、一番〃母の記憶〃が薄いあかね。人一倍甘えたいくせに、甘えるのが苦手な妹。東風のような誠実であたたかい人柄の青年が、彼女を想ってくれればいいのだが。人生、そううまくはいかないのもだ。

 それから月日は経ち、なびき17歳・あかねが16歳の春。

 あかねにとって運命の出会いの日が訪れた。

 なびきにとっても。

   ~†~~†~~~†~~†~~†~~

 祝言がめちゃくちゃになって、流れてしまってから1年が過ぎた。早雲が言っていた〃身辺整理〃は、進んでいるのだろうか?

(進んでいるようには見えないわねー。あの子もいつも機嫌が悪いし……)

 今日もあかねはひとりで帰ってきた。乱馬はまたシャンプーたちに追いかけられていたのだろう。夕飯時に滑り込みセーフという形で帰宅したのだが、小さな傷だらけだった。

「あー、腹減った。えれー目に遭ったぜ」

「自分が悪いんじゃない。毎度毎度、情けないわね」

 今日もいつもどおりのことがあったのだろう。二人が帰宅してからずっと、不毛な言い合いが続いていた。どちらも気が強く意地っ張り。とくに乱馬は己の優柔不断さやヘタレな点をしてきされるとますます意固地になる傾向がある。

 あかねの声をスルーしながらかすみからご飯茶碗を受け取り、味噌汁を啜ってご飯をかき込もうとする乱馬の横で、あかねが溜め息をついた。その溜め息が、いくつもの文句よりも胸に響いたのか、堪り兼ねたように乱馬が声を発した。

「俺のせいじゃねーだろ!」

(……いや、アンタのせいでしょ。どう考えても)

 なびきは浅漬けを噛みながら、心でツッコミを入れる。

「あんたがいつまでもハッキリしないから、彼女たちも迫ってくるんじゃないの」

 早雲も玄馬も、一心に食事に集中している風で、黙っている。かすみはあるかなしかの微笑を浮かべ、『はい、乱馬くん』と、味噌汁をよそって渡した。

「俺はちゃんと断ってるっつーの!」

 デートの誘いや愛の告白は、本人はあれで断っているつもりのようだ。

「どーだか。……いつまで経ってもいいように振り回されるばっかで、ほんっと情けない……。付き合わされる身にもなってほしいわ」

 もうはあかねは、以前のように怒鳴り返したりしない。乱馬はムキになって声を荒げているが、彼女は心底呆れているのかもしれない。

「いちいちうるせーよっ!」

 イライラが高じた乱馬が、思わず座卓に茶碗と箸をそれぞれ持った手を乱暴に突いた。

 耳障りな音が茶の間に響く。その場の皆は、無言で息を呑んだ。

「だいたいなんだっておめーに、そんなに偉そうに言われなくちゃなんねーんだ? こっちの気も知らねーで!」

 水を打ったような静けさが広がる。

 二人の会話に第三者が口を挟むのも良くない。これはあかねと乱馬の問題だ。けれどこの発言は、少々まずいのではないか?

 乱馬の剣幕に、あかねは驚いて口を噤んだ。その表情に、さすがの乱馬も自分の言葉を一瞬悔いた。

「……乱馬! なんですか。食事の席で大声を出して……!」

 さすがにのどかだけは、息子の態度を窘める。マナー云々より、娘同様に思っている息子の許嫁を慮っての言動だった。

「……ワリィ」

 あかねはそれきり黙ってしまう。これ以上家族の食事の時間を不穏な雰囲気にしたくないと、会話(喧嘩)を無理矢理切り上げたようだ。

 乱馬も食事ぐらい、誰にも邪魔されたくなかったのかもしれないが、おまえが言うな! と突っ込みたくなる。なびきもなにか言いたかったが、ものを食べているときは揉めたくない。だがこの状況では、もう今更である。

続きはpixivでね🍀 https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17676150

 

 最近、想像力が錆び付いてきた気がする。

 小説(二次)を投稿したくても、ネタが思い付かない。乱あ小説を過去作品から読み直していて、つくづく皆様の発想力・創造力・表現力に脱帽。画家志望の人たちが、偉大な芸術家ピカソの作品を見に行って自信喪失し、次々と筆を折ったというエピソードが甦る。なんだか少し、理解できる気がする。私ごときが言うのもなんですが(笑)。

 4年前から書いてみたいストーリーがあるのですが、それは大東亜戦争モノ。いろいろ調べたりしなければいけないので、中断しています(-_-;)💦

 乱馬は陸軍、良牙クンは海軍。久能先輩は軍の比較的上層部……。までは設定が決まっています。

 途中2年程、投稿からも遠ざかっていたので、完結するのは夢のまた夢になっています🌠

 キーを打つ手に神様が降りてくると、作業もあっつー間に進むんですけどね~。

 

《恋の始まりは、いつも……》らんま1/2 SS:良あ

恋の原点  完

      始まりの予感

     1

 良牙はとどめの手応えを感じて、そのまま尻餅をついた。あかねのことを持ち出して乱馬の心の動揺と誘い辛うじて勝てたが、さすがに久々の乱闘はこたえた。自身も修行で鍛練を積んでいるが、乱馬も確実に腕を上げていた。

 幸い警官は駆けつけてくる気配もない。人垣もいつしか散り散りになり、まるで最初から何もなかったように、街の景色は日常を取り戻していく。

 アスファルトは春爛漫の陽光に照らされて、じんわりと温かかった。

 視線の先に影が差し、地面に伸びた。影は太陽を遮り、ゆっくりと良牙のそばに膝をつく。

「怪我してるじゃない、良牙くん……」

 てっきり乱馬の姿を追っていったと思っていたあかねが、ここにいた。いくらライバルとはいえ、相手は仮にもあかねの許嫁だ。感情に任せて乱馬を蹴散らしてしまったものの、急に良牙は居心地が悪くなった。

「す、すみません。つい、怒りのあまり、俺……」

 勝負に勝って、すみませんもないのだが、この場で良牙は他に言葉が見つからない。

「追わなくていいんですか? あいつを」

 あかねを行かせたくないが、そこまで強引に出られない良牙はつい、心にもないことを口走ってしまう。けれどあかねは黙って首を振った。

「……あかねさん……?」

 俯いたあかねの表情まではわからない。ただあかねの指は、良牙の腕を服の上からしっかり掴んでいた。

続きはpixivで♪ byシーナ

 もうすぐらんま1/2 ファンには外せないイベント、0527祭りですね✨

 今まで遠慮してきましたが、堂々と【良牙くん&あかねちゃん❣️】を投稿して参加すべきか……🌠

 ここ最近、あかねちゃんを巡る男性陣のなかで一番イケてる人は、真之介くんではないかな? と思うようになりました♥️

 自分の好意を自覚したら、かなり早い段階であかねに想いを告げていますよね! 

これはキュン死レベル❕

オロチの……

 硬派だしイケメンだし腕は立つし。一途さレベルはムース並みで。

 リアで交際または結婚前提なら、この二人の殿方を選ぶ女性は多いと思います。よっぽど生理的な嫌悪感がなければの話ですが……。だから、そういった意味では、私はシャンプーを尊敬します(笑)。私なら確実に、情にほだされてしまう自信ありますので。  え、でもなんだかんだ、「好きだ!」 と訴えられたら、女性は弱いですよね? 生理的に許容範囲な相手限定ですが(←ココ重要)

 あかねちゃんファンの皆様。同志諸君✨

 反転宝珠と伝説の胴着、許嫁交代(なびきちゃんとね)、ついでに坑水石鹸の回(石鹸欲しさに、石鹸取り返すためにシャンプーと組んで良牙くんとあかねちゃんをデートさせようとした)、あと、許嫁の右京が天道家に乗り込んできた時、乱馬は右京に嫌われようとして、なにをしましたか? あの男、夜に出掛けようとした乱馬(正確には天道家内で、部屋を移ろうとした)に「どこ行くねん?」「決まってんじゃねーか。コレ(確か小指を立ててた)のところだ!」と、言うに事欠いてあかねちゃんを〃愛人扱い〃しましたよね? 

 過去の作品を読み返さなくても、今これだけの愚行が⬆️⬆️浮かびましたw。

 自分があかね自身だったら。またはあかねの肉親だったら、こーいう男論外っすよね?w 

 やっぱりまだまだ、乱馬くんをいじめ足りない(笑)。次は〃真あ〃かな~✴️

 あ、誤解しないで下さい‼️ 乱あ好きですよ✨ 好きなんだけど、だからこそ許せないこともあるんです(*TT)

 次はなびきさん視点でのストーリー投稿の予定です🍀

 今回はこの辺で(o≧▽゜)o

 

恋の始まりは、いつも……《良あ》

 

恋の原点 中

恋の原点 中 より抜粋

        狡い女   

         1  

 乱馬は落ち着かない様子で、居間にいた。

 テレビを点けていても、画面に集中できず、漫画を読もうにも内容が頭に入ってこない。帰宅してからずっとこの調子だった。

 せっかく彼女たちから逃げ切って、暗くならないうちに帰って来られたというのに。その原因が、あかねの不在だということは絶対に認めたくない。けれど一人でいる時間に、虚勢を張ってもなんの意味もない。

 あれから右京が通りかかり、シャンプーと右京で乱馬を巡っての戦いがまた始まった。両者ともまったく譲らない。二人の女性の口論から始まって、肉体戦に移行するまで時間はかからなかった。必死の攻防戦が展開されている隙に逃げ出そうとした乱馬を、右京は目敏く見つけた。

『ちょい待ち! 逃がさへんで、乱ちゃん!!』

 怒声とともにヘラが飛んできて、乱馬の爪先ぎりぎりの地面に突き刺さる。

『アイヤー! 乱馬。いつもいつも逃げ回ってるけど、いったいどういうつもりあるかっ』

 シャンプーの双錘の片方が、乱馬の進行方向へズシンッ! とめり込んだ。

 二人は喧嘩を中断し、揃って乱馬の前へズィッと迫る。

『お、おい! どういうつもりって……』

 美しい鬼のような形相の二人の気迫に、乱馬はタジタジとなった。

『だいたい、私たち乱馬のことで戦ってるある。乱馬、無関係じゃないね。それなのに自分のせいで真剣に争っている私たちを放って、毎回逃げる。無責任の極みねっ』

『そうや、乱ちゃん! うちらのこと、バカにしてるんか!?』

 右京は手に持った大ヘラを持ち直す。角度を変えた銀色のヘラがキラッと反射する。

『バカになんかしてねーよ、俺は、その……』

 毎回自分を間に挟んで勝手に熱くなって喧嘩を始めるのは、右京たちだろう。自分は関係ない。そう思ったが、そんな本音を迂闊に口走ったら、ただでは済まなそうな勢いだった。

 あかねに殴られたり蹴飛ばされるのは、慣れている。けれどあの大ヘラや双錘で攻撃されたら、たまったものではない。

 戦力的にはあかねはシャンプーより劣るが、右京とはほぼ互角だろう。けれどあかねと違い、彼女には使い慣れた武器がある。この点のみが、あかねと右京の戦力差だ。

『乱ちゃんがそんなんやと、うちら馬鹿馬鹿しくてやっとれんわ。今日こそ逃げんと、うちの店来て新作のお好み焼き、試食してぇな』

 急に羞じらうように笑顔を見せた右京に、シャンプーが横から噛みついた。

『どさくさに紛れて、なに言うか! 乱馬は今日は私とデートする。おまえがここへ来る前に、そう約束したね!!』

『ふんっ! どうせ嫌がる乱ちゃんに無理強いしたんやろ?』

『無理強いしてるのは、おまえね!!』

   そんなこんなで、果てはどこから湧いたのか小太刀まで加わり、逃げるきっかけを失った乱馬。結局はいつものように追いかけられて、散々だったのだ。なんとか彼女たちを撒いた時は、すっかり夕暮れになっていた。

 乱馬は深呼吸して天道家の門をくぐり、引き戸の前で足を止めた。もう一度大きく息を吐き、意を決して戸に手をかける。

(……)

 あかねの機嫌の悪さを想像すると、なんとも家の中に入りにくい。乱馬は思い直し、門の外へ戻った。あかねの様子を窺おうと、窓からの侵入を思い立ったのだ。喧嘩であかねを一方的に怒らせた時は、けっこうこの手を用いるのだ。家に入るより、あかねの部屋に真っ先に入る。これは乱馬の一種の甘えや、ご機嫌伺いのようなものだった。  たいていは怒っていても、とりあえず窓から部屋に入れてくれるが、怒りが収まらなくて窓の下に突き飛ばされることもある。けれどそこで、ひとまずあかねの機嫌の度合いがわかるし、一度でも接触してしまえば、最初の途方もない緊張感からは解放される。

 庭に回らなかったのは、縁側や居間にいるかもしれない玄馬や早雲の目を気にした為だった。外の道路から塀に飛び乗って、木々の枝や屋根伝いにあかねの部屋を目指すことは、手慣れたものだった。

 あかねの部屋は、西日が指し始めていて仄暗い。窓を開けると風が静かにカーテンを揺らす。

(……んだよ、いねーのか)

 とっくに帰ってきていると思ったのに、当てが外れた。ほっとしたと同時に、一抹の寂しさが広がる。しばらくあかねの部屋で待ってみてが、なかなか帰って来そうにない。

 ゆっくり階下に降りて、道場や庭をさ迷ってみて、ようやく居間に落ち着いたのだった。

 そしてもうすぐ日は暮れる。

(ったく、どこで道草食ってやがんでぃ?)

 もしかしたら昼間の件の怒りを鎮めるために、一人どこかで時間を潰しているのかもしれない。いずれにしてもこんなに長い時間、ほっつき歩いているなんて、相当立腹だったのか。今日はこちらから素直に頭を下げてやるべきなのか。寝そべっていた乱馬は、勢いよく起き上がった。

 いつもは賑やかな家なのに、こういう時に限って誰もいない。静かすぎる気配は、逆に乱馬を不安に駆り立てた。

(しゃーねぇな。探しに……)

   心配になった乱馬は、意を決して玄関へ向かった時。ちょうど戸が開いて、帰ってきたあかねと鉢合わせた。

「ただいまー! あら、乱馬。帰ってたの」

「あ? あぁ、おう……」

 思いの外、あっさりとしたあかねの態度に、乱馬は咄嗟に短く返事を返す。

「ずいぶん遅か……」

 そこまで言いかけて乱馬は、顔色を変えた。背後に立つ良牙の姿に、口調が荒くなるのを止められない。

「良牙!? ……なんでおめーがいるんだよっ!」

続きはpixivでね✨ byシーナ

 らんま1/2で、どうしてもいまだに許せないストーリーがあります。反転宝珠での乱馬くんの言動……。 これに同意見の皆様も多いと推察します。  あと、許嫁交代の時の乱馬の態度! (笑)

 私はあかねちゃんのファンなので、彼女のために支部で乱馬に仕返しを細々と続けていますw

 他にも、胴着の件であかねちゃんを騙そうとしたり、剛力ソバ(蕎麦)で、あかねちゃんにたかが腕相撲で負けたことをいつまでも根に持って……💦 あかねちゃんがシャンプーに勝負で負けたことを悔やんでいると茶化すくせに、ご自分のアノ狭量っぷりには恐れ入ります。

 乱馬くんの性格のおかげで、ささやかな私の創作活動に火が点き、いつまでも消えません♥️ 

 この点だけでも、やはりらんま1/2は面白い👌 私の原点でございます。

   

らんま1/2 SS 〃良あ(良牙&あかね)〃を書いている時の葛藤……🍀

シブで〃良あ〃作品を投稿し続けていると、毎回壁にぶち当たるんです。

 〃乱あ〃作品を書いている方々には無い苦労!?💦 

 パロディとかパラレルワールドの世界観で書いているつもりはないので、【乱馬に想いを寄せているはずのあかねが、彼から良牙くんへ、だんだんと心変わりをしていって】←という動機? 読者様が納得する前提を設定した上で、ストーリーを展開させていかないといけない。これが私としては、非常にまどろっこしいのです(笑)! 

 昔の良あ作品を読み直していると、既に【あかねが良牙くんに傾きかけている】という設定で始まっている物語があって、自分自身の作品なのに、いささか面喰らってしまいました❗ 

 ブクマやいいね! を付けてくださった方もいらっしゃるのですが、皆様、違和感を感じなかったのでしょうか?💧  今さらながら、決まり悪いやらこっ恥ずかしいやらで、いま一人で身悶えていますw 

 一応シリーズ物という建前上、前作で良牙⬅️あかねとなっているので、当時の私はミッションをクリアしたつもりでいたのでしょう。でも今読み返すと、微妙……。

大本命♥️
 

 今も新作の中編を手掛けているのですが、私のなかではあかりちゃんは非公式の存在ですので、今回は存在そのものをスルーさせていただいていますが。……アニメでは登場しないし、ここはOKということで( ̄∇ ̄)

 明日あたり、中編upいたしま~す(^o^)/\(^-^)

 ちなみに読むときは、〃乱あ〃専門です❇️ 二次の乱馬くんは、素敵ですよね。(二次限定✨)  

   

恋のはじまりは、いつも……(二次創作:らんま1/2SS あかね・乱馬・良牙)

       乱馬に会いたくない   

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「あたし、先に帰ってるから」

 乱馬のうろたえたような声が聞こえた気がしたが、あかねはゆっくり踵を返した。

 以前なら、感情に任せて乱馬を殴るか蹴り飛ばすかして、全速力でその場から駆け出したものだ。駆け出すというより、逃げ出すといった方が当てはまるかもしれない。登下校の通学路や町中で偶然シャンプーに会うたびに、彼女に抱きつかれて戸惑う乱馬。明らかに困惑しているが、かといって強く拒絶したりしない。シャンプーは昔から素直で、愛情表現も直球で熱烈だった。乱馬の気持ちなどおかまいなしで、毎回自身の想いを全身で告げている。

「偶然逢えるなんて、これはもう運命ね! 乱馬、今から私とデートするある!」 「し、しねーっての! だ、だから抱きつくなって、おい……っ」  乱馬の顔は真っ赤だ。口ではああは言ってても、あかねの目にはあまり嫌そうに見えない。元々照れ屋で純情な面もある男だから、あえて照れ隠しで拒絶の言葉を並べているように見える。だからシャンプーも、彼から離れようとせず、ますます彼に抱きついて、無邪気に甘えて見せたりしている。

「乱馬? 今さら照れることないね!」 「だから、照れてるとかじゃねーし……」  乱馬の胸に顔をすり寄せて、彼の背中に手を回す。特徴のある高い声で甘えながら、可愛らしい上目使いとともに囁く。そんなシャンプーの手や腕をやさしく振り払いつつ、弱々しい抵抗を示す許嫁。

(あたしが目の前にいるのに、本気で抗ったりしないのよね)

 そういうところも変わらない。強い態度に出て女の子を傷つけたくないのか、それともシャンプーを傷つけたくないのか。

(かわりにあたしが傷つくことになっても、かまわないってことなのよね?)

 あかねの心中は、またもや黒い靄が広がっていく。

「それともあかねに遠慮してるのか? ……乱馬はやっぱりあかねがイイのか?」

 ほんの一瞬、沈黙になる。あかねが足を止めるのと、乱馬が息を飲むのが同時だった。  こんな時、乱馬は間違っても『あかねがイイ』とは言わないし、言えない。それを見越しての、シャンプーの問い掛けだったのかもしれない。そういった計算も入れた言葉だったのだろう。まだその場にいるあかねをじゅうぶんに意識して、顔だけは思い詰めたふりをして乱馬の返事を待った。

「だっ! 誰が! なんでおれがあかねなんかに遠慮しなきゃなんねーんだ!? こいつは関係ねーよ!」    予期していた言葉とはいえ、あかねの表情は固くなった。肩越しに見た乱馬と目と目がかち合う。先に目を反らしたのは、乱馬だった。

「やっぱりある! 乱馬は天道家悲願でもある要望の、あかねとの祝言を蹴った。あかねは関係ないと思ったけど、今確認して安心したある」

 乱馬はなにか言おうとしていたが、シャンプーの先制攻撃で口を開くきっかけを逸した感じだった。

 あかねはシャンプーの狡さを感じた。けれどそれ以上に、乱馬の不甲斐なさとだらしなさを痛感した。

【天道家悲願の要望】

 二人が許嫁となったのは、あかねの父・早雲と乱馬の父・玄馬の願いである。勝手に決められたものではあったが、今のシャンプーの言い方だと、許嫁という関係に執着しているのは天道家であり、ひいては〃あかねだけが一方的に望んでいる〃 ということになる。

 わざとなのか、本当にそう思い込んでいるのかは定かではないが、シャンプーの解釈をはっきり否定しなかった乱馬に、あかねは全身に怒りの熱が駆け抜けた。

 今度こそ本当に乱馬の顔も、二人の姿も見たくなくない。あかねは居たたまれず、その場から走り出した。

 あかねが二人の距離から離れていっても、一向に乱馬は彼女を追いかけてくる様子はない。シャンプーが彼を放さないのは当たり前。問題は、乱馬が本気になれば、シャンプーの抱擁など簡単に引き剥がせること。それをしないということは、その気がないということだ。その事実があかねを不快にする。けれど怒りとは違った。だから体力を使って乱馬を殴ることもしなかったのだ。  

 呪泉洞の戦いのあとの仮祝言がぶち壊されてから、半年ほど過ぎた。

 あかねはあの激しい戦いの時にみせた乱馬の態度を、疑うようになってきていた。    目を覚まさない自分を抱き抱えたまま、深い後悔と激しい喪失の痛みに耐えられず、我を失って取り乱していた乱馬。身体の力を失っていたあかねは、意識は戻ってきていたが感覚の戻りが追い付かず、瞼すら重くてなかなか目を開けられなくて。彼のために早く目を開けて、

〃あたしは生きている。無事よ〃

と、伝えてあげたかった。乱馬の愛と悲しみがわかったからだ。正直、乱馬がこれほど自分のために取り乱すとは思っていなかった。〃取り乱す〃という言葉は、適当ではないかもしれない。あの時の乱馬の様子をどう表現したらいいのだろう?  あの瞬間、乱馬の恋の在処がどこにあるのかはっきり感じることが出来た。

 あの日以来、あかねと乱馬の関係はなにも変わっていない。相変わらず乱馬はあかねに対して口は悪いし態度もでかい。彼女の神経を逆撫でするような行動を、平気でする。それに対していちいち応戦するあかねを、『可愛いげのねー女』と決めつける。

 右京やシャンプーたちの求愛を撥ね付けることもなく、自分はあかねに曖昧な態度を取り続ける。さらに平気で暴言を吐いている男になぜ、あかねの方だけが素直で可愛らしい態度を取らなければいけないのか?   サフランとの戦いのあとも、結局乱馬は変わらない。期待していただけに、衝撃は大きい。もはや傷つくことすら慣れ過ぎた。日に日にに少しずつ、あかねの心は虚ろになる。その空虚さが、彼らを見つめる視線を冷めさせていく。

『先に帰ってるから』

 そう告げたときのあかねの声は、まえのように不機嫌そうな低いものでも、怒りを込めた激しい口調でもなかった。淡々と放たれた言葉が、かえって乱馬の胸に突き刺さったのだが、そんなことはあかねもシャンプーも知る由もない。

   あの場から離れて1人になり、ようやくあかねはなんとも形容しがたい胸の内から解放された、何気なく顔を上げると、春特有の薄い水色の空。視界のあちらこちらでゆるい風に揺れる染井吉野は、先日の雨のせいで4割ほど散ってしまった。もう葉も見え始めている。この季節で一番見映えの悪い時だ。路上の隅には散らされた花びらが、風に寄せられた枯れた葉といっしょくたになっている。

 ここ最近、シャンプーや右京、たまに小太刀も加わる乱馬争奪戦は、以前と同様かそれ以上に激しい。お流れになったとはいえ祝言をあげかけたことが、彼女らを一層焦らせたのだろうか。そしてその後のあかねと乱馬の態度が全く変化がないことを見て、まだまだ付け入る隙があると睨んだのか。

(あいつはもしかして、今のままの状態がベストだと思っているのかもしれない……)

 彼女たちとケリをつけることが【出来ない】のではなく、【あえてしない】のだとしたら? それはとりもなおさず、あかねとの関係もきちんとしたものにしないという意思表示だ。それが、〃今はまだ〃なのか〃今後もずっと〃なのかは、さだかではないが。

 これが乱馬の優柔不断さからなのか、それとも。

 あかねは歩きながらひたすら考えをまとめようとした。    自分は乱馬本人ではないのだから、彼の本心はわからない。けれど、呪泉洞での彼のことと、それまでの過去の彼の行動、そして例の祝言事件からの彼の行動。

 あかねはまっすぐ家に帰るのが嫌になり、方向を変えた。このテの考え事は、人の多い天道家ではしたくない。あかねは鞄を持ち直し、川のある方を目指した。

 先週までは春といっても肌寒い日が多かったが、今週に入り急に気温が高くなった。春の陽気は足取りを軽くさせる。家に帰る前に、この重い気分を少しでも軽くしたかった。

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 仮に、仮にだ。あかねのことが大切で、失いたくない女性だとして。それはそれとして、彼女たちのこともそれなりに大切で、失いたくない。そう考えれば、すべて辻褄が合う気がした。

 人通りのない石橋の欄干にもたれ、すぐ下を流れる川を見つめながら、あかねは冷静に分析した。

 彼女自身が叩き出した分析。これが事実なら、自分のために悲しんでくれたあの男の態度も、ちっとも嬉しくない。あかねは別の考えを模索しようとしたが、ついでのようにアノ事件が脳裏によみがえってきた。

(そういえば反転宝珠。あの時のあいつ……)

 思い出すだけで、欄干に乗せていた手に力が入る。

 それならば、あの忌まわしい半天宝珠の一件の乱馬の下衆な行動も頷けるというもの。要するに乱馬は、あかねを失うことはもっとも耐えられないが、シャンプーを失うことも我慢できない質なのだろう。じゃなければ〃大切なはず〃のあかねをだしにしてまで、シャンプーの気を引こうとするわけがない。この法則でいくと、右京も例外ではないだろう。右京が乱馬を振ろうとすれば、平気で自分やシャンプーを利用するかもしれない。

(本当に最低な奴……!)

 辺りは静かだった。メインストリートではないだけに、道行く人は疎ら。それでも時折散歩中の人間や、家路に向かう者があかねのすぐ背後を通過したりする。怒りと戸惑いのあまり思わず声を漏らせば、挙動不審に思われる。態度に出せない感情は内向し、彼女の表情を険しくさせた。

「そんな男にあたしは……。あんな奴のためにあたしは、自分から祝言をあげる決意をして、ウェディングドレスまで着てやったなんて」

 父たちに祝言の話を持ち出すことも、非常に勇気がいった。あの憧れのドレスを纏うことも、あかねにとっては特別な決心だった。そこまで女性である自分から行動をしたというのに、あの男は。あの土壇場で誤魔化し、しらを切ったのだ。

ーーあかねを好きだとは、言ってない。とーー

 普段は平静を装っているが、本当はもう限界だった。この恋は、自分には合わないのではないかと。あの状況で覚悟を決めずにあかねに恥をかかすのだから、乱馬の想いはしょせんその程度のものだったのだ。

 それを知ってしまったら、もう今までのように乱馬に対して嫉妬をみせることも出来なくなった。決定的事実を知るはずのないシャンプーを前にしても同様である。なぜだか自分のしたことがものすごい滑稽に思えて、怒る行為すら躊躇するようになってきたのだ。

 あかねは欄干に身を乗り出し、川面に映る自分の顔を覗き込んだ。そよ風に撫でられさざ波が立ち、あかねの顔が歪む。

「あたしの恋って、どうしていつもこうなんだろう……?」

 うまくいった試しのない恋。初恋の相手は、ずっとかすみのことを想っていて、自分はどこまでも〃妹〃のような立場だった。

 次の恋では幸せになりたかった。けれどもう継続することに疲れを感じ始めている。この恋をやめるには、彼を諦めることだ。許嫁の立場を返上すればいい。

 石造りの欄干に乗せていた手が、冷たくなっていた。

 あかねは顔を上げて遠くを見た。どこからか風に乗って舞う桜の花びらが、陽光に照らされて白く光る。美しくても、散る花弁は哀しく映る。儚さが、自分の恋のように思えた。

(この恋を手放すことが、出来るのかしら? あたしが、乱馬を)

 乱馬とは、いろいろなことがあった。ありすぎた。嫌なことも悲しいことも、傷ついたこともたくさん。けれど楽しいことや嬉しいこと、ときめくことも、ないわけではなかった。東風との、どこかほんわかしたゆるやかな恋とは違い、乱馬の存在は強烈過ぎた。あかねの日常が、すっかり塗り替えられるほどに。  東風との恋も乱馬との恋も、あかねの片恋だった。あかねにとってはそうだった。互いの想いをはっきり言葉にして確認し合ってはいない。正式に付き合ってもいない。けれど同じ片恋であっても、性質は全く異なりすぎている。

 それらが未練となり、あかねは躊躇した。もしもこの恋を捨て去ったら、自分は平気でいられるだろうか? 東風の時は、あんなに辛かったけれど、また笑えるようになった。ならば今度も大丈夫なはずだ。

(そうよ、大丈夫。きっとあたしは立ち直れるわ)

 時折強くなる風が、さらにはらはらと花びらを運び、雪のように春の景色のなかを舞う。

「ひとりでも、大丈夫」

 あかねは自身を鼓舞するように、小さく呟く。元々は男嫌いだったのだから、恋なんかしなくても平気なはず。

 しかし。

 強がって突っ張ってみても、やはりあかねは寂しかった。

〃誰か。誰か、この恋を。この想いを消してくれたら……っ〃

 きつく目を閉じて、欄干につっぷしてしまう。藍色がかった濃い髪に、やわらかな花弁が1~2片舞い降りた。

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「あかねさん!」

 自分の名を呼ぶ真剣な声色に、あかねはビクッと反応した。

「……あかねさん、あ、あの。お久しぶりです」

 振り向くと、大きなリュックと番傘を背負った精悍な男が、緊張した面持ちであかねに歩み寄ってくる。額を隠す前髪の下の目元は鋭いが、彼があかねを見るときはいつもやさしくなる。こうやってあかねに向き合うときは、たいてい嬉しそうに微笑んでいるのだが、今日はなんとなく緊張した面持ちだった。

「良牙くん! ……久しぶりね!」    今まで孤独感に押し潰されそうだったあかねは、そんな自分をすくい上げてくれた良牙に、心から安堵した。

続きはpixivでね♪ by シーナ

 数年ぶりに再燃したらんま1/2熱❣️   薄幸な良牙くんを幸せにしたくて、昔はなかばムキになって投稿していたものです(笑)。

 読むなら〃乱あ〃。書くなら〃良あ〃なのですが、そもそも読みたくても〃良あ作品〃って超絶少ないですからね~💦

 でもらんまは楽しい、面白い! 原作やアニメより、二次の方がおもしろい。二次の方が乱馬くん、イケメンですからね❤️ 只今、投稿の古い順から乱あ小説、しっかり読み返しています。そのせいで眼精疲労がまた……(◎-◎;)