大和和紀先生の漫画って、ココが好き♪

 何度も読み返したくなるのが、【ヨコハマ物語】。主人公の二人の少女の成長の物語なのだけど、明治の時代背景・世相、そして思想、ファッション、ラシャメン、恋……。なにより絵のタッチが繊細で素敵。だから、ストーリーにも、のめり込めてしまう。

 『女が袴をはくなんて、世も末だ』

 このセリフを言う乳母のシーンが、けっこう初めの方に出てくる。チラッとしかないから、印象に残らない人もいるかもしれない。でも私は、心に残っていた。現在、卒業式でも普通に来ている袴。時代はくだるが、大正時代が舞台である【はいからさんが通る】では、主人公の花村紅緒は普通に着用していた袴。明治時代では、お年寄り(保護者)が真佑をひそめるくらい、非常識なスタイルだったとは……。

 こういう発見がある。だから、時代漫画はおもしろい。

 そしてひとくちに〃恋愛モノ〃のくくりには、分類できないこの作品。物語の中盤は、アメリカに移住する日本人労働者排斥問題も出てきて、けっこう重い。でもやっぱり恋愛漫画。最終巻まで目が離せない。


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